6月14日16時0分
福岡管区気象台
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
6月7日から14日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせします。
中岳第一火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
11日に実施した現地調査では、中岳第一火口底に乳緑色の湯だまりを確認しました。湯だまり量は約5割(前回5月15日、約5割)で、引き続き湯だまり内で噴湯を確認しました。また、中岳第一火口の南側火口壁は、引き続き温度の高い状態でしたが、前回の観測と比較して最高温度はやや低下していました。
12日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は1200トン(前回4日、1400トン)とやや多い状態でした。
火山性微動の振幅は小さい状態で経過しています。
地殻変動観測では、特段の変化は認められていません。
阿蘇山では、5月15日以降、火山性微動の振幅に時々増大がみられ、火山活動に高まりが認められます。
中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
火山の状況に関する解説情報(詳細)
https://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html
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