5月15日11時25分
福岡管区気象台
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
阿蘇山では、火山性微動の振幅がやや大きくなっています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量がやや多い状態となっており、火山活動の高まりが認められることから、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。
阿蘇山では、火山性微動の振幅が本日(15日)06時過ぎから増大しやや大きい状態となっており、09時過ぎから中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅で1.5マイクロメートル毎秒を超えて推移しています。
9日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1600トンとやや多い状態となっています。
噴煙の状況や地殻変動の状況に特段の変化はありません。
火山性微動の振幅がやや大きい状態が継続しており、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量がやや多い状態となっていることから火山活動に高まりが認められます。
中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
火山の状況に関する解説情報(詳細)
https://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html
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