2023年12月06日11時10分 発表
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
硫黄山火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなりました。
【火山活動の状況】
GNSS連続観測では、硫黄山近傍の基線において、2023年5月頃から硫黄山の山体浅部における膨張と考えられるわずかな伸びが認められましたが、10月頃から鈍化し11月頃から停滞しています。
硫黄山火口付近の火山性微動は、7月8日以降発生しておらず、硫黄山付近の浅いところを震源とする火山性地震は、少ない状態で経過しています。
硫黄山周辺の傾斜計では、特段の変化はみられていません。
11月20日から21日にかけて実施した現地調査においても、硫黄山の南側の噴気地帯及び西側500m付近の噴気や地熱域の状況に特段の変化は認められません。
これらのことから、硫黄山火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、本日(6日)11時00分に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。
なお、硫黄山火口内では活発な噴気活動が継続しているため、引き続き注意が必要です。
【防災上の警戒事項等】
現在活発な噴気活動がみられている硫黄山火口内、及び硫黄山の西側500mの噴気地帯から概ね100mの範囲では、熱水・熱泥等が飛散する可能性がありますので注意してください。また、火山ガスにも注意が必要です。地元自治体等が行う立ち入り規制に従うとともに、火口周辺や噴気孔の近くにはとどまらないでください。
噴火警報の解除に伴い、今回の一連の火山の状況に関する解説情報の発表はこれで終了します。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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【宮崎県危機管理課】