2023年10月24日10時10分 発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
桜島で、21日06時頃から観測されていた山体膨張を示す地殻変動は、噴火の発生により解消されました。
【火山活動の状況】
桜島島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、21日06時頃から山体膨張を示す地殻変動が観測されていましたが、本日(24日)03時46分から南岳山頂火口において発生した噴火により解消されました。
この噴火は04時30分頃まで継続し、噴煙は火口縁上3400mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は5合目(南岳山頂火口から約1200m)まで達しました。
桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、南岳山頂火口や昭和火口において今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、27日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
詳細な情報は次をご覧下さい。
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【宮崎県危機管理課】