7月9日16時0分
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
硫黄山では7日に火山性微動が発生し、火山活動が高まった状態となっています。硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
硫黄山では、火山性微動は7日17時以降発生していません。硫黄山付近の浅いところを震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。
監視カメラによる観測では、昨日(8日)から本日(9日)にかけて、硫黄山の南側の噴気地帯で一時的に活発な噴気がみられるものの、硫黄山の南側の噴気地帯や硫黄山の西側500m付近の噴気は、概ね雲のため不明でした。
硫黄山では、GNSS連続観測で硫黄山近傍の基線において、2023年5月頃から硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びがみられているなかで、火山性微動が発生しました。
火山活動が高まっていますので、硫黄山火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
火山の状況に関する解説情報(詳細)
https://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html
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