大雨と高波及び雷に関する神奈川県気象情報
令和5年06月02日 16時56分横浜地方気象台発表
関東甲信地方では、2日夜から3日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。神奈川県では、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地や地下施設への浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。三浦半島の東京湾側では高波に警戒してください。
[気象状況と予想]
大型の台風第2号は、2日15時には奄美市の東約170キロを1時間におよそ30キロの速さで東北東へ進んでいます。台風は3日にかけて日本の南を北東に進み、温帯低気圧に変わる見込みです。
また、西日本から東日本に停滞する前線に向かって、台風からの非常に暖かく湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発となっています。この前線は3日にかけて本州をゆっくり南下する見込みです。
[防災事項]
<大雨・雷・突風>
神奈川県では、前線の影響により、3日朝にかけて雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、広い範囲で大雨となる見込みです。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地や地下施設への浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
また、3日昼前にかけて、大気の状態が非常に不安定となるため、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。
<高波・強風>
神奈川県では、3日未明にかけて海上を中心に風が強く吹き、2日夜のはじめ頃から3日昼前にかけて海はうねりを伴ったしけとなる見込みです。東京湾(三浦半島)では高波に警戒し、相模湾では高波に注意・警戒してください。
また、神奈川県では3日昼前まで強風に注意してください。
[量的予想]
<雨の予想>
2日から3日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
東部 50ミリ
西部 50ミリ
2日18時から3日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
東部 180ミリ
西部 200ミリ
線状降水帯が発生した場合には、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
<波の予想>
2日から3日にかけて予想される波の高さ
東京湾(横浜・川崎) 1.5メートル
東京湾(三浦半島) 4メートル うねりを伴う
相模湾 4メートル うねりを伴う
<風の予想>
2日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
陸上 15メートル(30メートル)
海上 18メートル(30メートル)
3日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
陸上 12メートル(25メートル)
海上 15メートル(25メートル)
の見込みです。
[雨の実況]
降り始め(2日0時)から2日16時までの降水量(アメダスによる速報値)
箱根 196.0ミリ
山北町丹沢湖 155.0ミリ
小田原 111.5ミリ
海老名 110.5ミリ
[補足事項]
今後発表する防災気象情報に留意してください。
また、土砂災害や浸水害及び洪水害の危険度に関しては「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)をご確認ください。
次の「大雨と高波及び雷に関する神奈川県気象情報」は、2日23時頃に発表する予定です。
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