大雨と雷及び突風に関する神奈川県気象情報
令和6年08月31日 07時14分横浜地方気象台発表
神奈川県では、３１日夕方にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地や地下施設への浸水に警戒してください。また、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意してください。
［気象概況］
台風第１０号が、３１日３時には安芸市付近にあって、１時間におよそ１５キロの速さで東南東へ進んでいます。神奈川県では、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっています。
このため、雷を伴い激しい雨の降っている所があり、記録的な大雨となって土砂災害の危険度が高まっている地域があります。
また、これまでに降った雨により地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
神奈川県では、引き続き台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込み、９月１日にかけて大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。
その後も、暖かく湿った空気が流れ込むため総雨量がさらに多くなり、９月３日頃にかけて大雨となるおそれがあります。
［雨の実況］
３１日０６時００分までの４８時間降水量が、小田原では４６１．５ミリ、海老名では３７５．５ミリとなって観測史上１位の値を更新しています。
降り始め（２９日０６時）から３１日０６時までの降水量（アメダスによる速報値）
小田原 ４６１．５ミリ
海老名 ３７５．５ミリ
相模原市中央 ３７１．０ミリ
箱根 ３６８．５ミリ
山北町丹沢湖 ３２０．０ミリ
平塚 ３２０．０ミリ
相模原市相模湖 ２５９．５ミリ
藤沢市辻堂 １５０．０ミリ
横浜市中区山手町 １４４．０ミリ
横浜市港北区日吉 １２８．０ミリ
三浦 ７８．０ミリ
［雨の予想］
神奈川県では、９月１日夜遅くにかけて、雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。
３１日に予想される１時間降水量は多い所で、
東部 ３０ミリ
西部 ４０ミリ
９月１日に予想される１時間降水量は多い所で、
東部 ３０ミリ
西部 ４０ミリ
３１日６時から９月１日６時までに予想される２４時間降水量は多い所で、
東部 １００ミリ
西部 １２０ミリ
その後、１日６時から２日６時までに予想される２４時間降水量は多い所で、
東部 １２０ミリ
西部 １５０ミリ
その後、２日６時から３日６時までに予想される２４時間降水量は多い所で、
東部 ６０ミリ
西部 ８０ミリ
［防災事項］
神奈川県では、３１日夕方にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地や地下施設への浸水に警戒してください。その後９月１日明け方にかけて、土砂災害に警戒してください。また、９月２日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
神奈川県では、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
［補足事項］
今後発表する防災気象情報に留意してください。
次の「大雨と雷及び突風に関する神奈川県気象情報」は、３１日１７時頃に発表する予定です。
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